目撃者「2階の人たちは何もしなかった」/トランプ「警告は受けなかった」/音響分析「3つの武器から発射された」――さらなる疑念
歴史的なトランプ暗殺について、まだまだ不可解な点が浮上している。目撃者の証言、トランプ氏の証言、そして音声分析の結果による多数犯の疑い・・・
シークレットサービスは警備増強を2年間拒否
以前から言われていたように、やはりシークレットサービスはトランプ氏の警備増強要請を拒否していた事が明らかになりました。しかも2年間もだという。
ワシントンポストによるとトランプ氏の警護チームは、人員とリソースの追加を文書で何度も要請していたにも関わらず、シークレットサービスはこれまで2年間も繰り返し拒否してきたという。ちなみにリソースとは金属探知機などセキュリティに必要な装備類のこと。
この話は事件直後に出ており、当サブスタックにも書きましたが、当初シークレットサービスのアンソニー・グリエルミ報道官は「拒否していたという話は虚偽だ」と否定していた。
ところがここにきて認めた。同報道官は「追加要請を拒否した可能性を示す新たな情報を得た」と手の平を返したという。
ただ一方でシークレットサービスは慢性的な供給不足に陥っていると言われており、大統領、副大統領とその家族、元大統領、大統領選候補者、政府高官など20数名の警護を担当しているため人員不足だという。
昨日書いたように、暗殺未遂時のトランプ氏の警護には訓練を受けていない「なんちゃってシークレットサービス」が国土安全保障省(DHS)の職員から出されていた。
目撃者「屋上に行った警官なんて見てない」
右派サイトGateway Punditは目撃者グレッグ・スミス氏の話を報じている。
当日会場でクルックスを目撃したスミス氏によると、銃撃のあったAGRの建物周辺には一日中、警官や法執行機関を一切見なかったと言っている。
これまでの報道では、銃撃の1時間以上も前から地元警察がクルックスを認識しており、「脅威」だと報告していたという。
また銃撃直前に、ある警官が建物の屋上を確認しに行った際、クルックスからライフルを向けられたため、転落したと報じられてきた。銃撃はその直後に起こったという。しかし不思議な事にその警官の名前はこれまで出てきていない。
この件についてスミス氏は、「そんなことは見ていない」と語った。
「私は彼が発砲する直前を見ていた。私はそんなことは見なかったし、そんなことは起こらなかった。私たちの周りの人たちやグループの人たち全員に聞いたが、そんなことはなかった。警官が転んで足を怪我したという話も聞いたが、誰も見ていないんだ。話を聞いても、何のことだかさっぱりわからない。」
さらにスミス氏によると、AGRビルの屋上に5フィートのハシゴで登るのは「非現実的だ」という。クルックスはこの日の朝、ホームデポで5フィートのハシゴを購入したと報じられてきた。
スミス氏によると、あの建物の屋上に上がるには「少なくとも12フィートがそれ以上のハシゴが必要だ」と語っているという。
別のソースによると、ハシゴは現場付近から見つかっておらず、クルックスはエアコンのユニット(ダクト?)を利用して屋上に上がったとも言われており、現在はこの説の方が有力視されている。そしてライフルはあらかじめエアコンユニットの後ろに隠されていたという。
2階にスナイパーがいるのを見た
スミス氏は銃撃前、当局の注意を引こうとして辺りを見回していたと述べている。銃撃が始まると直感し、なぜトランプ氏はまだ話し続けているんだろう?と疑問に感じていた。
「銃撃が始まると予想していたんだが、始まってしまった。大混乱になった。私は2階にいた人たちを見ていたし、3~4箇所を見ていた。彼らは彼(クルックス)を見ていたが、何もしなかった。」
またスミス氏は建物の2階にスナイパーがいるのを見たとも語った。
「彼らは私たちを見ていた。時々顔を上げると、常にそこに彼らがいた。私は2階にいたスナイパーについて、これと同じ証言と説明を州警察の刑事にしている。」
トランプ「誰も警告しなかった」
地元警察は不審な男の存在を認識しており、シークレットサービスに警告を出していた。このたびトランプ氏はFOXニュースのインタビューで、事前に警告は受けなかったと述べた。
トランプ氏はFOXのジェシー・ワターズ氏の番組で、「彼らは1時間前からこの男を監視していた。誰も登壇するなとは言わなかったのか?」と質問された。
トランプ氏は「誰も言わなかった」と答え、「誰も問題だとは言わなかった。(彼らは)15分でも20分でも5分でも待ちましょうと言えたはずだ。誰も言わなかったんだ。それは間違いだったと思う。」
「どうやって誰かがあの屋上に乗ったんだ?」と逆に疑問をなげかけ、「なぜ彼は通報されなかったのか。人々は彼があの屋根の上にいるのを見たんだ。」と述べた。
「赤いシャツの女性が”屋根の上に男がいる”、他の人たちも”屋根の上に男がいて、銃をもっている”と・・・それは私がステージに上がるかなり前のことだ。 そして私は、誰かがそれについて何かをしたと思ったのだろう。」
https://www.foxnews.com/politics/trump-tells-jesse-watters-he-warned-gunman-despite-reports
クルックスは高校大量銃撃犯を検索していた
FBIによると、クルックスは高校の大量射殺犯イーサン・クランブリーについて調べていたという。
クランブリーは2021年11月30日にミシガン州デトロイトのオックスフォード高校で起こった大量銃撃事件の犯人です。
当時15歳だったクランブリーは、オックスフォード高校で銃撃を起こして4人の生徒を殺害し、7人を負傷を負わせた罪で仮釈放なしの終身刑を言い渡され、服役している。
またクルックスは、有罪になったクランブリーの両親についても調べていた。クランブリーの両親は息子のために銃を購入していた。クルックスが暗殺に使ったのも父親の銃だった。自分の両親がどうなるか心配だったのか?
しかしうがった見方をすれば、これを発表することによってFBIは、クルックスがトランプ暗殺ではなく大量殺戮を計画していたと結論づけようとしているのかもしれない。そうすればトランプ氏が狙われたのではなく「狂った犯人による大量殺戮」という筋書きにできるし、クルックスの単独犯にすることができるからです。
だとすれば、FBIが「まだクルックスの犯罪動機をつかめていない」とされているのも辻褄が合う。
「トランプ暗殺」となると、どうしても敵対側の顔がちらつくことになる。裏で誰が糸引いているのかとか、政治的敵対だとか・・・しかし狂った単独犯ならそれで片付けることができるし、これまでも使われてきたやり方です。
しかし騙されてはいけないのは、クルックスは確実にトランプ氏の頭部を狙って撃ったということ。これはターゲットにしたという事以外に考えられない。
音響分析「少なくとも3つの武器から発射された」
面白い研究があります。
エコノミストのクリス・マーテンソン博士がトランプ銃撃の音声を丹念に分析した結果、少なくとも2人の狙撃手がいた可能性を示す音声証拠を示した。
マーティンソン博士は以下のように結論づけました。
少なくとも2つの異なる(非友好的な)武器から発射された。
最初の3発は、次の5~7発を発射した武器よりも遠くにあった。
ソニック・クラックは、この3発の銃弾がトランプと観客の方向に向けて発射されたことを物語っている。
これは、「単独犯」の話が100%嘘であることを意味する。
https://x.com/chrismartenson/status/1814114895065141491
CNNも報じていた
実はCNNも「3つの異なる武器」からの銃声の存在を報じていた。
デンバーにあるコロラド大学の国立メディア科学捜査センターのディレクターであるカタリン・グリゴラスと、同大学のシニア・プロフェッショナル・リサーチ・アソシエイトであるコール・ホワイトコットンによる音声分析によれば、最初の3発は武器Aとされるもの、次の5発は武器Bとされるもの、そして最後の「音響インパルス」は武器Cとされるものから発せられたものであった。
つまり武器Aはクルックスとすると、武器Cはカウンタースナイパーで、武器Bは不明ということになるのか。
もし武器Bが敵のものなら、マーティンソン博士の「2つの異なる(非友好的な)武器から発射された」という見解と一致するが。
博士は、FBIはこれについて調査しているのか疑問を投げかけています。ただ担当してるのがハンター・バイデンの捜査を潰そうとしたピッツバーグ支局ですからねえ。
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