トランプ銃撃の際「警官があの建物の中にいた」「狙撃班はクルックスの写真を撮っていた」スクープ
トランプ暗殺未遂の情報が続々と出てきている。銃撃犯トーマス・マシュー・クルックスがいた建物の中には警官がいたという。そのほかどうなっていたか。
建物の中に警官がいた
徐々にトランプ暗殺未遂の情報が出てきています。だんだんと現場の臨場感が伝わってきている。
その中でトランプ氏を撃ったトーマス・マシュー・クルックスが銃撃した建物には、中に警官がいたというスクープ情報が話題になっている。
なぜクルックスがあの建物に侵入することができたのか、警備体制の不備があったのは明らかですが、その詳細が出てきている。
この建物はアメリカン・ガラス・リサーチ(AGR)という会社の倉庫だと言われている。親会社のAGRインターナショナルは、ガラス容器の試験装置などを作るメーカーだったみたいです。
地元警察は選挙集会が開催されている最中、この建物を”脅威を見張るための監視所”として使用していたという。
また情報によるとトランプ銃撃の際、警官はAGRの建物内にいたが、シークレットサービスの邪魔になるため屋上にはいなかったとのこと。
地元警官はトランプ銃撃の直前、別の警官の手を借りて屋上を調べようとしてたという。しかしクルックスからライフルを向けられたので反射的に後ずさりして落ち、その後トランプ銃撃が起こった。
責任逃れ合戦
当日この会場は、複数の警察機関がセキュリティを担当していたという。
ペンシルベニア州警察の言い分→「シークレットサービスが常にこのような事態の安全確保をリードしている」
バトラー警察の言い分→「AGRの敷地は管轄外である」
シークレット・サービスの言い分→「あの建物には地元警察がいて、建物の外周を担当していた」
シークレットサービスは、あの建物は地元の法執行機関の待機場所だったと主張しています。
またこの事件は、銃撃前に観衆がクルックスの存在に気付き、警察に通報していたことが明らかになっており、シークレットサービスのキンバリー・チートル長官もそれを認めている。
この事についてチートル長官は、この通報から発砲までの時間は「非常に短い時間だった」と言っており、通報から見つけ出して特定するのは非常に難しいと主張した。
https://www.nytimes.com/2024/07/16/us/secret-service-police-trump-gunman.html
つまり責任逃れ合戦になってる。
これについてSNSでは「無能だ」「いいかげんにしろ」「お互い責任転嫁してる」「情報が出るたびに悪化していくじゃねーか」などの意見が出てる。
シークレットサービスの不手際
シークレットサービスは、現職/元大統領などの米国のVIPを守ることを第一に任された機関です。
通常このような屋外イベントの場合、シークレットサービスは会場の内側を管理し、外周は地元警察がパトロールするよう設定するとのこと。
今回のイベントでシークレットサービスは、この建物を「外周部」として設定していたという。つまり自分たちの管轄外であるとした。
これには批判が出ており、元シークレットサービスの捜査官たちによると、その建物は銃撃犯にとって理想的な高台であり、トランプ氏をライフルで撃つのに射程圏内にあったと言っている。
ちなみに銃撃に使われたライフル「AR15」の射程距離は約600ヤード(約550m)とされており、クルックスからトランプまでの距離は130ヤード(120m)だったので狙うには十分すぎる距離です。これでは批判が出ても仕方がないでしょう。
チートル長官は今回の件は「責任は自分にある」と述べているが、辞任は否定した。
警官が犯人の姿を発見し、通報していた
さらに隣のビーバー郡のメディアによると、ビーバー郡警察の警官が、トランプ氏が銃撃される前に「レンジ・ファインダー(距離測定器)を持った男を見た」と司令部に通報していたという。
記事によればこの警官は、
その男がAGRの建物の屋上を偵察していたこと
建物の屋上に登る前にバックパックを持って戻ってきたこと
も警告していたとのこと。
この「司令部」というのは、シークレットサービスと州警察や郡警察との連絡を合理化するための中心的なハブとして機能するものだったとのこと。
スナイパーはクルックスの写真を撮っていた
またCBSは地元の警官の話として、カウンタースナイパーの1人がトランプ銃撃の数分前、クルックスがレンジ・ファインダーをのぞき込んでいるのを目撃したと伝えている。このスナイパーは地元のタクティカル・チームのメンバーで、3人のスナイパーのうちの1人だった。
スナイパーは、クルックスが屋根を見上げたりと建物を観察して、その場から去ったのを目撃したという。その後戻ってきて、座って携帯電話を見ているのも目撃している。この時スナイパーの1人がクルックスの写真を撮ったという。
そしてクルックスがレンジ・ファインダーをのぞき込んでいるのを発見したため、すぐに司令部に無線で連絡した。さらにクルックスの写真を送ろうとしたとのこと。
しかしその後、クルックスの行方を見失っている。彼は姿を消したが、すぐにバックパックを持って再度戻ってきたという。地元の狙撃チームが応援を要請し、クルックスがバックパックを持っていて建物の裏に向かって歩いていることを司令部に知らせたとのこと。
応援要請を受けた地元警官が駆けつけた時には、クルックスは建物をよじ登っていた。
駆けつけたバトラー警察の警官がもう一人の手を借りて屋上に上がろうとしたが、上に書いたようにクルックスから銃口を向けられたためにそこから転落したという。
クルックスが撃ったのはその数分後だった。
FBIは現在もクルックスの動機などについて調査しているという。政治的動機によるものか、過激派との関わりなどについて、彼の携帯電話をバージニア州クアンティコにあるFBIラボで調べているとのこと。
どうせ単独犯とされる気がしますが。