全米を揺るがす謎のドローン――バイデン政権「リスクはない」→発言を覆す「実は知らない」
11月中旬頃から、ニュージャージー州を中心に謎のドローン目撃情報が相次いでおり、いま騒動になっている。現段階での情報をまとめた。
謎のドローン目撃情報
バイデン大統領が1500名に恩赦を出したようだ。
その中にはカルテルの幹部、麻薬密売人、ディーラー、詐欺師、中国人スパイなどが含まれているという。まさに乱発してる。
それはさておき今、全米を揺るがせているのが謎のドローンだ。
11月中旬頃からニュージャージー州などでドローンの目撃情報が相次いで報告され、その正体は未だにわかっていない。
徐々に騒ぎが大きくなり、国家安全保障省のジョン・カービー報道官12月12日、「目撃情報の多くは、実際には合法的に運用されている有人航空機のようだ」とコメントした。
「ドローンは米国に国家安全保障上のリスクをもたらすものではない。」
TVで発言を覆す
ところがカービーはその翌日にFOXニュースの番組で、発言を覆した。
MCのマーサ・マッカラムが「あなたは知っているのに言えないのか?」と質問した。するとカービーは以下のように答えた。
「いや、我々は知らないんだ。すべてにおいて...知らないのです。」
「我々には一部の情報はありますが、すべてではない。我々は懸命に努力しているんだ。人々がそれを恐れていることは知っている。人々が懸念を抱いていることも知っている。」
「我々も同じ懸念を抱いている。」
またジョー・バイデンはドローン撃墜を命じる「準備ができていない」とも言っている。
そういえば以前、中国のスパイ気球が目撃されたときも、バイデン政権は最初すっとぼけていた。騒ぎが大きくなってようやく撃墜した。
経緯
11月中旬、ニュージャージー州で夜間に大型のドローンが出現したという報告があった。
最初の目撃情報はモリス郡とサマセット郡だったが、その後他の郡でも目撃報告が相次いだ。周辺のニューヨーク州、メリーランド州、ペンシルベニア州などでも目撃された。
ドローンは乗用車並のサイズで、強風の中でも飛んでいたという。また目撃するとライトが暗くなる、などの報告もある。
メリーランド州ラリー・ホーガン知事は個人的に目撃した動画をXに投稿している。
「昨夜午後9時45分ごろから、メリーランド州ダビッドソンヴィル(首都から25マイル)にある私の自宅の上空で、何十機もの大型ドローンらしきものを個人的に目撃(ビデオ撮影)した。私は約45分間、その活動を観察した。」
トランプはSNSで、
「謎のドローンが国中で目撃されている。本当に政府が知らないところでこんなことが起きているのだろうか。私はそうは思わない! 今すぐ国民に知らせろ。そうでなければ撃ち落とせ。」
さらにリチャード・ブルメンタール上院議員(民主党)も、「必要ならば撃墜すべきだ」と述べ、ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事も「政府には撃墜する権限がある」と述べている。
米軍施設上空でも
目撃情報は住宅地のほか、発電所、送電線などのインフラ上空で発生しており、さらに鉄道や高速道路上空にも現れたという。また貯水池、緊急通信センター、地元警察署などでも目撃されている。
さらにピカティニー工廠(軍事研究・製造施設)、アール海軍兵器基地、ラングレー空軍基地などの軍事施設でも報告されている。また十数機のドローンが米国沿岸警備隊の船舶を尾行したとの主張もある。
米連邦航空局(FAA)は、ピカティニー工廠やトランプ所有のベッドミンスター・ゴルフクラブの上空で一時的な飛行制限を発令したが、ドローンが誰のものか、どこから来ているのかは特定できていないという。
12月12日にニュージャージー州ペカノックにある個人住宅の裏庭にドローンが墜落した事件が起こったが、おもちゃのドローンであることが判明した。
またニュージャージー州ヒルズボロ警察は、12日の夜に「ドローンが高圧線に衝突して畑に墜落した」との通報を受けて出動したが、発見できなかった。
ドイツの米軍基地やイギリスの米軍基地でもドローンの目撃情報がある。
地元議員は憤慨
ドローンの政府の対応に多くの議員が憤慨してる。
ニュージャージー州の市長たちはフィル・マーフィー州知事に書簡を送り、直ちに行動を起こす事や、透明性を提供するよう要請した。
マーフィー州知事によると、日曜日だけで49件のドローンの報告があり、そのほとんどがハンタードン郡だったという。「これは我々が真剣に取り組んでいることだ。」
ニュージャージー州上院のジョン・ブラムニック議員は「州はすべてのドローンを禁止する限定的な非常事態を発令すべきだ」とコメントを出した。
ニュージャージー州選出のジェフ・ヴァン・ドリュー下院議員は、謎のドローンはアメリカ東海岸沖に駐留するイランの母船から発信されている、と信頼できる情報筋が言っていると述べた。
しかし国防総省の報道官は否定している。現在、米国沖にイランの船はないと述べた。
ドリュー議員は憤慨し「彼らは信じられないほど愚かで、信じられないほど弱腰だ」とTV番組で述べている。
「趣味で使っているような裏庭のドローンではないことは分かっている。というのも、米国にはまだこのレベルの洗練された技術がないからだ。中国のドローン開発よりも10年遅れている。」
FBI、米軍の反応
FBIはドローンについて何も知らないという。FBIのロバート・ウィーラー重要事件対応グループ次長は、議会で「何もわかっていません。そこが問題だ。」と述べている。
「我々は調査しているが、誰がドローン飛行の責任者かという答えを持っていない。」
一方、米軍はドローンの一部が米軍施設の近くで目撃されたことを認めている。
「我々は、ニュージャージー州のピカティニー工廠とアール海軍兵器基地を含む軍事施設付近での無許可のドローン飛行の報告を認識しており、監視している」と述べたが、現時点ではこれらに対する支援を要請されていないという。
スパイ気球の時もそうだったが、バイデン政権の国を守る能力には疑問がある。
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