なぜトランプはUSAIDを閉鎖したか?その理由が明らかに――ファイザー、左派メディア、議員へキックバック
米国際開発庁(USAID)が急きょ閉鎖された。表向き人道支援や海外開発の目的で資金援助をしていたUSAIDは、実際はろくでもないことに資金をばら撒いていたことが明らかになっている。
USAIDの疑惑が過熱
米国際開発庁(USAID)をめぐる問題が拡大している。これは思った以上にえげつない。
これまで書いてきたように、イーロン・マスク率いる政府効率化省(DOGE)の調査によりUSAIDが閉鎖し、職員が休職に追い込まれた。
USAIDは人道支援や発展途上国などに援助金を提供していたが、その金はDEIなどの左翼アジェンダに使われていた。さらに社会主義NGO、左翼過激派活動家、保守派を破壊することを目的としたプロジェクトなどに注ぎ込まれていたようだ。
いま左翼はUSAID閉鎖に猛抗議している。ワシントンDCで抗議デモが起こった。またヒラリー・クリントンはイーロン・マスクが「電撃的な行政クーデター」を主導していると非難した。
なぜ彼らは怒り狂うのか。その理由が徐々にめくられつつある。
・・・金だ。
議員にキックバック
USAIDから議員に献金が行われていた事が明らかになった。
つまりマネーロンダリングだ。国民の税金をUSAIDを使って迂回させ、最終的にUSAIDから議員にキックバックされるという。
国民がせっせと働いて払った税金が、知らず知らずのうちにマネロンされて議員の懐に入る。これがまともな政府機関のやることだろうか?
イーロン・マスクはUSAIDは「修復不可能だ」と述べた。
トランプ大統領は、キックバックを調査したいとコメントした。
「キックバックがどうなっているのか見てみたい。 どれだけの金額がキックバックされたのか? そのお金を手にした人たちは、それを政府から提供した人たちにキックバックしているのか? それは早急に調査したいことのひとつだ。」https://x.com/GuntherEagleman/status/1886879926957097273
ムダ遣い
ジョニ・アーンスト上院議員は、USAIDによる「金の浪費と乱用」について報告した。
USAIDのムダ遣い
モロッコの陶芸教室に資金提供:200万ドル
レバノンへの旅行を支援:約200万ドル
武漢ウィルス研究所の研究資金:100万ドル以上
イラクでセサミストリートを作るための資金:2000万ドル
アフガニスタンへの支援がケシやアヘン生産に使われた:数百万ドル
人道援助の目的でテロリストの手にわたった金:900万ドル
https://x.com/SenJoniErnst/status/1886530928379617675
また、ケモニクスという業者が2019会計年度までに2億7000万ドルもの過大請求をした事が発覚し、「テロリスト集団にキックバックを提供していた可能性がある」と指摘された。
さらに5000以上のウクライナ企業が、最高で200万ドルの資金提供を受けていたとも主張されている。
アーンスト議員によれば、USAIDはここ数年、議会の監視を故意に妨害してきたと述べている。
「何度も何度も、USAIDはその軽薄な支出に関する私の調査に対し、正確な文書を提供しようとしなかった。 USAIDは妨害行為を繰り返してきた。」
左派メディアに資金提供
USAIDは左派メディアに資金を提供していた。
Politico(ポリティコ)が、USAIDから800万ドル以上の資金を受け取っていたことが判明した。
https://x.com/kylenabecker/status/1887136820544049218
もちろんPoliticoは反トランプメディアであり、民主党やバイデンを応援してきた。Politicoはハンター・バイデンのラップトップを「ロシアのニセ情報だ」とする51人の情報機関高官の書簡を広めた張本人である。
USASpending.govによると、昨年のPoliticoへの支払いは820万ドル(約12億5千万円)だったという。
ホワイトハウス報道官は、USAIDからメディアへの資金提供について「承知している」と述べ、取り消しに取り組んでいるとコメントした。
イーロン・マスクはXで「これは明らかに税金の無駄遣いだ! 」と投稿した。
さらに「多くのメディアが謎の収入減に見舞われる」とも書いている。
カナダでも、トルドー政権が国民の税金をメディアにばら撒いて提灯記事を書かせていたが、左翼はどこも同じような事をしている。
ニューヨークタイムズやBBCも
Politicoの幹部ゴリ・シェイクホレスラミとジョン・ハリスは、スタッフに宛てたメモの中で「Politicoは政府のプログラムや補助金の恩恵を受けたことはない」と否定しているという。
仲間の左派メディアは、さっそくファクトチェックを行った。
それによるとUSAIDからの支払いは、一般用とは違う特別に編集した「プロ版」の購読料として支払われているものだといい、決して補助金ではないと否定している。
このプロ版というのは、立法に関する専門的な報道を提供するだけでなく、省庁をまたがる技術的・規制的作業に関するクローズアップした分析も提供するため、連邦政府職員やワシントンのロビイストに広く購読されているとのこと。
AP通信なども同様に、購読料を受け取っていたと認めている。AP通信によれば、プロ版は民主党政権/共和党政権に関係なく、長年、米政府から購読料が支払われてきたという。
さらにニューヨークタイムズは310万ドル、英BBCは320万ドルをUSAIDから受け取っていた。
https://x.com/APBIOonly/status/1887155604910997854
だとしても
100歩譲って補助金ではなかったとしよう。
しかし、Politicoのスタッフへの給与が急きょストップしたようだ。
コラムニストのベニー・ジョンソン氏はXで、「昨日、Politicoの従業員には給料が支払われなかった。同社が給料支払期間を逃したのは初めてのことだ」と投稿した。
セマフォーのマックス・タニ記者も同じように「Politicoのスタッフに給与が支払われなかった」と投稿し、スタッフに宛てられたメモらしいものを添付した。そこには以下のように書かれている。
ゴリと私は、今朝の給与支払いに関する問題に直接対処したいと思います。
技術的なエラーと思われる原因により、従業員の方々には予定通り給与が支払われませんでした。この問題の緊急性を理解しており、ご不便をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
弊社チームは、システムベンダーおよび銀行と協力し、根本原因を特定し、できるだけ早く解決策を実行できるよう努めております。 詳細が判明し次第、最新情報をお知らせいたします。また、問題の解決に全力を尽くしてまいります。
ご理解とご協力に感謝いたします。 ご心配な点がございましたら、直接ご連絡ください。
https://x.com/maxwelltani/status/1886776855312687477
あくまでエラーが原因だとしているが、タイミングが絶妙すぎる。
仮に名目が購読料だとしても、打ち切られてスタッフに給与が支払われなくなるのなら、それに頼って運営していたと疑われても仕方がない。
ファイザーにも補助金
左派メディアだけではない。
ファイザーはUSAIDの契約リストの2位に名前があがっている。ファイザーは2024年度に41億ドル(約6250億円)以上を受け取ったと記録されている。
これは何のための資金なのか。2024年度といえばCOVID-19のパンデミックはとっくに終わっているはずだ。
また1位、3位、5位に入っているケモニクス・インターナショナルは、国際開発とコンサルティングの会社で、タリバンに賄賂を支払ったテロ法違反の疑いで訴訟の被告リストに加えられているという。
懸念がないわけじゃない
このようにディープステートの陰謀が明らかにされつつあるが、トランプ政権に懸念がないわけではない。
DOGEのイーロン・マスクはこれでもかと政府機関の不正を調査しているが、忘れてならないのは、彼は依然としてXやテスラやスペースXのような民間企業の経営者であるということだ。
彼のように選挙で選ばれていない民間人が、政府のシステムにアクセスできるとなれば、悪用しないと言い切れるかは何とも言えない。彼は優秀な若いプログラマー達を使っており、そうした技術スタッフにしても清廉潔白だと断言できるのか。
今のところトランプ大統領はイーロンに任せているように見えるが、100%信用できるかはわからないし、仮に今は信用できたとしても、将来的にどうなるかはわからないだろう。
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